


青梅街道から中野新橋に向う途中の通り沿いのビルの1階。
窓越しに、今にも温かくやさしい声で語りかけてくる様な自然な笑顔の肖像写真が、数多く飾られています。
そこが、遺影写真家、能津 喜代房のホームグランド「素顔館」です。

私達が考える「遺影写真」とは・・・?
スナップ写真を拡大したものや、着物や背広を着て、少しピントがボケた、証明写真のような笑顔の無い画一的なもの・・・
「素顔館」に飾られている写真は、私たちが今まで概念的に捉えていたものと、全く異なる「いい意味での」大きなギャップを与えてくれます。
能津氏の撮った「遺影写真」には普段着の笑顔、ありのままの自分が写り出され、「素顔館」の窓越しに飾られる、その笑顔は「本当に窓越しに写真が語りかけてくる・・・」と思わせてしまいます。

能津氏がこの「素顔館」を開くきっかけとなったのは、十数年前、妻の父親が亡くなった際の「遺影写真」。 遺影写真に使われたのは、スナップ写真を拡大したピントのぼけたものでした。
能津氏はもともと資生堂の広告を手がけるプロカメラマン。
「写真」を生業としているものとして、義父や妻に対して悔いの残る出来事でした。
その日は突然やってきます、あらかじめ計画をたてることはできません。 この出来事が遺影写真家として歩むきっかけとなりました。

この一件から、能津氏は両親の遺影写真を撮ることを決意します。
撮影を行うに際し、自分自身が
「いつも見ていた母親を残したい」「こんな父親だったと語り継げる写真を撮りたい」との思いから、
あえて飾らず普段着の両親の遺影写真を残したいと強く考えました。
「いつもの母親をずっと見ていたい」「いつまでも父親と話をしていたい」こんな両親への想いが、撮影ポリシー「普段着の笑顔」の原点になったのでしょう。
「素顔館」は開業以来1000名を超える方が「普段着の笑顔」を残しています

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